「形」と「型」

合気道は〝「型」武道〟と呼ばれますが、柔道の「投の形(ナゲノカタ)」「極の形(キメノカタ)」と云った「形(武術手形)」が制定されている訳ではありません。

ですから、柔道の様に左座右起(サザウキ)と呼ばれる…左足から座り、右足から立つ…と云う約束事、左前右後(サゼンウゴ)と呼ばれる…左、右…と前に出て、右、左…と後ろに下がると云う約束事…すなわち厳密に定められた礼法も無いのです。

つまり、合気道には柔道の様な「乱取り稽古」(試合形式の自由攻防)も無いし…「形」も無い訳です。

合気道に入門すると、例えば「入り身投げ」「四方投げ」「小手返し」と云った「技」を覚えて行く訳ですが、必ず〝正面打ち〟「入り身投げ」とか〝片手取り〟「四方投げ」とか〝突き〟「小手返し」と云う様に、まず相手の攻撃動作を前提条件に練習する事が体系付けられています。いわゆる「後の先」(ゴノセン)で、これを「型」稽古と呼んでいるのです。

言葉で書き連ねると、小難しく、堅苦しくなりますが、実際に始めてみれば、〝これなら、男女、体格、年齢を気にせず稽古できる!〟と、実感して頂けるでしょう。

百聞は一見に如かず…案ずるより産むが易し…です。

まずは道場に見学に来て頂き、体験して頂く…のが一番です。
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